Donnie McClurkin Live with Workshop Choir@調布グリーンホール

  • 2006/05/08(月) 22:01:48

Donnie McClurkin…今年のグラミー賞ゴスペル部門の覇者、グラミーの常連、いや、音楽界の巨匠といっても過言ではない存在。
その彼が来日、しかも日本の人にワークショップを行いに来るなんて、彼らを率いてライヴを行うなんて、正直始まるまで信じられませんでした。

ワークショップに参加されてる方の反応で、Donnie本人が直々に教えていることを感動必至で書いていても、まだ本当に来日してるかすら実感が持てず…なので、ライヴ自体がどうなるのかも想像すらつかなかったんですが。

それが、始まったとたんに全ての不安は吹っ切れました。彼がクワイアを従え、クワイアに全幅の信頼を寄せ、生き生きと歌い上げるその姿たるや!


正直、ただただ素晴らしいのひとことでした。前列に集った黒人ファン(基地から来てるそうです。100人以上はいたかな)の熱狂ぶりに負けじと自分たちも盛り上がり、抱えていた不安等の負の要素を一気に取り去ってくれるかのようなゴスペルソングの応酬! 黒人ファン(基地から来てたようです)の盛り上がりの凄さからして、本場アメリカの教会と同レベルか、それ以上のライヴだったんじゃないかって思います。しかも、まさか自分たちが習ってる曲を3曲(「Lord I Lif Your Name On High」、「I Love You」、そして親友Richard Smallwood作の、と前置きして歌われた「Total Praise」)も歌ってくれるなんて! 

クワイアはなんと400人以上。ステージには200人上がり、残り200人は2階席の後方で熱烈に応援。それが凄まじいパワーに溢れてました。Donnieの掛け合いに答え、ステージと2階席、双方から賛美の声がこだましたときにはもう…。まるで愛の渦が生まれ、大きな愛情の中に浸かっているような、果てしのない心地よさを感じずにはいられませんでした。

彼の素晴らしいのは、本当に熱心に音楽を愛しているいうこと。その愛情が、日本人にもっともっとゴスペルを伝えたい!という思いと相俟って、なんと日本語で歌ってくれたのです。最新ライヴ盤でも披露していた日本語曲(日本語訳からして曲名は「Like A Deer」かと)をはじめ、前述「I Love You」を"愛します〜"と訳された日には、それも頑張って流暢に、愛情を込めて歌い上げる姿勢はまさに感涙モノ。沢山の日本人から、本来自ら与えるはずのパワーを、逆に与えられたことへの感謝じゃないか、と思わずにいられません。

とりわけ素晴らしかったのが最後の曲「We Fall Down」。最後の掛け合いで"倒れても、立ち上がる"と日本語に訳詞て連呼する姿…全身全霊、思う心、愛情の深さ、信じる力…その深さ、偉大さ、果てしない愛情に満たされていく自分がいて、涙流してしまいそうになるくらい。鳥肌が凄かったです。

ライヴは2部構成(前、後編でクワイアが入れ替え)で各1時間程度でしたが、後半になると1曲終了時に椅子に座り始め、最後にはステージ左前方に腰掛けたDonnie。5/2からの連日のワークショップでやりつくした、そしてそれが大きな身を結んだ!Donnieの愛情に全霊で応えた日本人クワイアに、Donnieは感動を覚えずにはいられなかったんだじゃないでしょうか。それだけこの日本人クワイアに素直に感動したんだと思うのです。その気持ちが、次回来日して日本人クワイアでレコーディングする!という宣言につながったのです。

ちなみに、本場ならではの宣教(あまりに濃いためか、宣教の濃さに?となった方もいた模様です。でも、これがゴスペルの姿なんだなと思うんですよね)もありましたが、自身の体験をあらわにし、幼少期でも開眼できるものと教えてくれる、その教え方は分かりやすかったですね。歌のみならず、宣教(MC)での例えも分かりやすかった。曰く"(自身が開眼した当時の年齢である)8〜9歳の子供で、50CentやBeyonce、Usherが好きな子ならゴスペルも分かるんだよ"と。R&BやHip-Hopのスーパースターを例示してたのが自分には分かりやすかったのですが、翻訳者が最初の50Centを知らなかったのか、普通に"ごじゅっせんとの…"と訳してDonnieに"知らないの?"とツッコまれてたのが滑稽でした。翻訳者はBeyonceは知ってるのか、ビューティフル、と一言添えてましたが。


それにしても、やり遂げた後のDonnieの力尽きながらも、日本の愛情に満たされたときの笑顔、そして参加したクワイアメンバー、一緒にライヴを聴いた観客全てに宿る笑顔は忘れられません。ただもう、最高でした。


翌日日曜は自分たちが歌う番。彼のまっすぐな愛情を受け、その愛情を届けるために歌ってきました。その報告は改めて。


追記

惜しむらくは(なんて言葉使うと、なんか後ろ向きっぽいけど)、ワークショップに参加できなかったこと。次回レコーディングの際には絶対参加しなければ! それまでに自分の地盤を固めたいと思います。